遠くでなくても、長くなくても、旅は味わえる。
今日、ふと思ったこと。
「遠くでなくても、長くなくても、旅は味わえる。」
旅的に生きることは、実は日常の中でもできるのかもしれない、ということを今日の出来事から感じた。
自分が旅の帰り際に、いい旅だったな〜と思うのってどんなときなんだろう、ということを最近よく考えていた。
よかったな〜と余韻に残る旅って、僕の場合はざっくり言うと、
「共感する(自分と気があう・自分が気に入る)ような、
新たな人・場所・モノ・コト・価値観との出会いが多い時」
かもしれない。
(こんな簡単にまとまるはずはなく、他にもいろいろあると思うが)
そういう瞬間が、日常の中にも実は隠れてるんだと思う。
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今日は散歩をした。
昼過ぎに事務所バイトを終え、根津神社に古いお守りを返却に行った。
同時に、先日買ったカメラの手慣らしもしようという感じで。
路地裏の植物たちを撮影しながら根津神社へ。
参拝してお守りを返却。
ひるねこbooksさんにずっと行きたかったので、訪問。
前来た時はトークイベントのときだったので、通常営業は初めて。
いろいろ本を物色していたら、またまた自分の好きなフィールドの本によく出会う。
そして店内では、偶然にもインテリアデザイナーのような方が打ち合わせでいらしてた。
なんだかとても気になったので話しかけたら、インテリアデザインのことをいろいろ教えてくださった。
ひるねこの店主さんとも久しぶりにお話しして、店をあとにする。
湯島天神に、大学受験合格のときのお礼参りで買ったお守りを返却に行こうと湯島を目指す。
すると、なんだかとても惹かれるお店があった。
中を覗くと雑貨屋さん。
優しそうな女性の店員さんがいらっしゃった。
店内を見せてもらっていると、
木のスプーンや食器がたくさんあった。
最近、木製品などの自然素材を使ったものを生活に取り入れたいと思っていた。その中でも特に、スプーンとか小さなモノから始めたいなと思ってた。
すると、女性が木のスプーンについていろいろ話してくださった。
製品の素材や作られるまでのストーリーを教えてもらった。
素材と作られるまでのストーリー。
これは僕がこれから仕事をする時に、どうにか大切にできないかと考えていたこと。
その女性はお店で、作り手のストーリーをいかに伝えることができるか、ということに挑戦されていた。
なんでだろうね、こんなに家の近所で、ここまで共感する人に出会えるとは。しかもここは高校時代の通学路だよ。当時は、そのお店に意識が向いたことなんてほとんどなかったのに。
そして、その木のスプーンもただものではなかった。
サオという南国の木を使っていて、硬い。きめ細やかな木目、そしていかにもスプーンとしての機能を最適に果たしてくれそうなフォルム。
何回ものプロトタイピングの末に、この形に行き着いたらしい。
そんなこんなで話が盛り上がっていると、
奥の方でなにやらワンちゃんがそわそわしはじめた。
僕の方に連れて来てくれた。
ワンちゃんが、めちゃくちゃ興奮して喜んでるように見えた(それはもう我を見失うくらいに。笑)
ヒッチハイクの時といい、最近、動物とすぐに仲良くなれる。
お客さんの出入りも多かったので、この辺でお店を後にして、帰路についた。
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捉え方によっては、ただの日常なのかもしれない。
けれど、
偶然的な人との出会いと交流・魅力を感じる本との出会い・共感する人との出会い・魅力的なモノとの出会い など、これだけたくさんの旅的要素が近所の散歩の中にも隠れてるんだ。
もっと日々を丁寧に、旅的に生きていきたい。
日々の 小さなモノゴトに感動できる人でありたい。